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新卒の離職理由について分析!
2024/12/18採用ノウハウ
はじめに
厚生労働省のデータによれば、令和3年卒の高校新卒者の3年以内の離職率は38.4%で、
前年から1.4ポイント上昇しました。
さらに、1年以内の退職率も増加しており、
令和3年卒は16.7%、令和4年卒は17.9%、令和5年卒は17.4%です。
状況は依然として厳しいものの、高校新卒者が定着している企業も存在します。
この記事では、高卒者と大卒者の離職率を比較しつつ、
人材が定着するためのポイントについて解説します。
過去と現在の学歴別離職率
新卒採用における「70、50、30」という数字をご存知ですか?
この数字は753現象と呼ばれ、新卒者のうち、中卒者の約7割、高卒者の約5割、大卒者の約3割が3年以内に離職する傾向を示す数字になっております。この現象は1990年代から2000年代にかけて話題になりましたが、近年はあまり耳にしなくなりました。
令和3年卒の学歴別3年以内の離職率を見ると、中卒が50.5%、高卒が38.4%、大卒が34.9%となっています。大卒の離職率は高卒より低いものの、増加傾向にあります。
しかし、高卒の離職率は改善されてきています。最近の若者はすぐに辞めるという先入観はあると思いますが、実際には最近の若者の方が定着率は高まっています。
参照元:学歴別就職後3年以内離職率の推移
高卒者の離職理由
高卒者の離職理由を考えると、企業が期待を持って採用した人材が短期間で退職することは、企業にとっても本人にとっても非常に残念な結果になります。では、高卒者の早期離職率が高くなる背景にはどのような要因があるのでしょうか。
業界研究や企業理解が不足している
理解や納得が不十分なまま就職すると、ミスマッチが生じやすく、結果として早期離職を招くことになります。また、高卒採用特有の環境が影響し、リサーチや自己分析が十分に行われていない側面もあると言えます。
人間関係に馴染めなかった
現代の高卒人材、いわゆる“Z世代”は、狭く深い人間関係を好み、プライバシーを重視する傾向が強いとされています。そのため、会社に馴染んでもらうための配慮が、場合によっては過剰になり、相手にとって重荷に感じられることもあるかもしれません。コミュニケーションのバランスを考えることが重要です。
労働条件が合わない
労働条件が合わない理由として、労働時間や休日・休暇に関する不満が挙げられます。特に、過度な残業や休日出勤が多い場合、ワークライフバランスが崩れ、働き続ける意欲が低下することがあります。また、賃金に対する不満も大きな要因であり、努力や成果が適切に評価されていないと感じると、離職の決断に繋がることがあります。
仕事が自分に合わない
「思っていたのと違う」というケースが多く見られます。高校生には職務経験がないため、仕事内容について資料や説明会で理解したつもりでも、それはあくまで想像に過ぎません。実際に業務に従事することは大きく異なり、思いがけずやりがいを感じられなかったり、自分の適性に疑問を抱いて自信を失ったりすることもあります。
人材が定着するためのポイント!
働く人が会社に求めるものは人それぞれですが、「ここで自分を活かしたい」と感じられる会社であれば、早期に退職する人は少ないでしょう。今回は、人材が定着するためのポイントをいくつかご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
1. 労働条件や待遇など自社の現状を説明する
「リアリティショック」という言葉をご存知でしょうか?これは、企業が自社を過度に良く見せたり、都合の悪い事実を隠すことで、入社後に実際とのギャップを感じてショックを受け、結果的に退職してしまう現象です。
労働条件や待遇は求人票に記載されていますが、説明会や職場見学会で口頭での説明を行ったり、実際の働く様子を見せたりすることで、求職者により理解を深めてもらうことが重要です。
2. インターン等の実施
ミスマッチを防ぐためには、入社前に業務内容をしっかり理解してもらうことが重要です。インターンシップは実際の仕事を体験できるため効果的ですが、難しい場合は職場見学や高卒の若手社員との質疑応答を実施すると良いでしょう。同じ高校の先輩がいると親しみやすくなります。ただし、リアリティショックに注意し、等身大の自社をしっかりと伝えることが大切です。
3. 気軽に相談できる環境を作る
社会に出たばかりの高卒者は、上司や先輩とのコミュニケーションに緊張しがちです。まずはこちらから積極的に声をかけ、打ち解けやすい環境を作りましょう。また、彼らの悩みや不安を理解することも重要です。「相談しやすい」と感じてもらうために、定期的な1on1ミーティングを設けるのが効果的です。これにより、離職の原因を早期に把握し、対処することが可能になります。
4. 待遇や研修制度を見直す
給与や休日の改善は効果的ですが、現実的には難しいこともあります。そこで、人事評価や福利厚生の見直しが重要です。頑張りが正当に評価される環境を整えることで、モチベーションが向上します。また、研修や人材育成も見直し、個別対応を重視することで、早期離職を防げる可能性があります。メンター制度やバディ制度の導入も、精神的サポートとして有効です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は高卒者の離職率と人材が定着するポイントについてご説明しました。
「高卒はすぐ辞める」と思い込む企業も多いですが、最近の若者を一括りにせず、
それぞれのニーズを理解することが重要です。
自社の魅力や強みを高校生にしっかり伝え、職場環境やキャリアパスをアピールすることで、
若者が「ここで働きたい」と感じる職場を作ることができます。
これが企業の成長にも繋がるでしょう。
株式会社DANDLでは、高校生向けの企業紹介誌「COURSE」の発刊や、
高校での「企業説明会」などのサポートを提供しております。
高卒の採用でミスマッチを防ぐためにも、COURSEを利用してしっかり対策を講じていきましょう。
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