EVENT｜静岡の就職支援・医療介護人材紹介会社｜株式会社DANDL

近年、高校新卒者の採用において、「即戦力としてのスキル」だけでなく、「スキル以外の要素」に注目する企業が増えています。では、なぜ今このような変化が起きているのでしょうか？
企業がスキル以外に目を向ける背景と、そこから得られる採用のヒントについて考えてみましょう。

1.「育てる前提」の採用へシフト
高校生の新卒採用において、社会経験が乏しいのは当然のことです。そのため、企業側は即戦力としてのスキルを求めるのではなく、「成長できる人材かどうか」に重点を置く傾向があります。素直さ、協調性、責任感など、将来的に成長の可能性がある“ポテンシャル”を見極める採用が主流となっています。

☆注目されるポイント
・素直に学べる姿勢
・周囲と協力できる力
・礼儀や基本的なコミュニケーション力

2.人材の「定着率」がカギに
多くの業界で人材不足が深刻化する中、企業にとって「長く働いてくれる人材」を確保することが重要な課題となっています。高校新卒の若手人材は、企業文化になじみやすく、早期に育成することで長期的な戦力となる可能性があります。そのため、「誠実さ」「コミュニケーション能力」「学ぶ姿勢」など、定着や成長に関わる“人間力”が注目されています。

☆注目されるポイント
・会社や仕事への理解度
・誠実さや責任感
・困難を乗り越える粘り強さ

3.学校との連携により把握される「人物像」
高校新卒採用では、学校を通じた推薦制度が広く活用されています。企業は、教員の推薦や学校での生活態度、出席状況、部活動での取り組みなどを通じて、応募者の人柄を把握することができます。これは、大学や中途採用にはない、貴重な人物評価の材料となっています。

☆注目されるポイント
・将来への意欲や展望
・地元志向や安定志向
・まじめにコツコツ続ける姿勢

4.多様な人材が企業力を高める
現代のビジネス環境では、変化への対応力や他者との協働力が重要視されています。高校卒業時点で基本的な生活態度や他者との協調性を備えている人材は、育成によって順応力や柔軟性を発揮しやすい傾向があります。これらの非スキル的な資質は、結果的に企業の組織力を高める要因となります。

☆注目されるポイント
・柔軟な考え方
・周囲と協調する力
・新しい環境への適応力

まとめ
高校新卒採用の現場では、スキルよりも「人間としての素地」や「会社との相性」がますます重要視されています。この本質を見極める力は、単なる採用の成功を超え、企業文化の形成や持続的な成長にも密接に関わっています。「人を見抜く力」は「人を育てる力」と密接に関連しています。御社の採用方針を見直すためのヒントとして、本コラムが少しでもお役に立てれば幸いです。

株式会社DANDLでは、高校生向けの企業紹介誌「COURSE」の発刊や、高校で開催される「合同企業説明会」などのサポートを提供しております。
今後、高校生の新卒採用を検討されている企業様や、求人募集は行っているものの採用に繋がっていない企業様のお手伝いをさせていただければ幸いです。
お気軽にご相談・お問い合わせください。