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話題の「SDGs」高校生と採用の関係は?

2024/02/06採用ノウハウ

話題の「SDGs」高校生と採用の関係は?

最近よく耳にする「SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉をご存知でしょうか。
国だけでなく企業でも、この取り組みを始めているところは少なくありません。
特に、高校の授業においてもSDGsを取り入れる取り組みが増えています。
今回は、SDGsと高校生、そして採用の関係について詳しく説明していきます。

>>SDGsとは?
世界はこれまでにないほど多くの課題(貧困、気候変動、感染症など)に直面しています。
このままでは、人類がこの世界で安定して暮らし続けることが難しくなるという懸念が広がっており、この危機感から世界中のさまざまな立場の人々が協議し、課題を整理し、解決策を考え出しました。
その結果、2030年までに達成すべき具体的な目標を設定することとなり、
「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、SDGs)」が生まれました。
これは2015年9月に開催された国連サミットで採択され、国連加盟193ヶ国全てが2030年までに達成すべき目標として掲げられました。
SDGsは、下記のとおり17の目標で構成されています。

【SDGsを構成する17の目標】
1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
3. すべての人に健康と福祉を
4. 質の高い教育をみんなに
5. ジェンダー平等を実現しよう
6. 安全な水とトイレを世界中に
7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤を作ろう
10. 人や国の不平等をなくそう
11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を
14. 海の豊かさを守ろう
15. 陸の豊かさも守ろう
16. 平和と公正をすべての人に
17. パートナーシップで目標を達成しよう

(出典:持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて日本が果たす役割|外務省)


>>高校生とSDGsの関係は?
では高校でなぜSDGsの授業を積極的に行っているのか説明していきます。

🌱グローバルな視点を養う
学生たちがSDGsに触れることで、地球規模の課題を理解し、これらの課題に対して自らがどのように貢献できるかを考えるきっかけになります。そして、SDGsを学ぶことで学生たちはグローバルな視点を身につけることができます。
世界各国の多様な問題に対し、自らが果たすべき役割を考えるきっかけとなるでしょう。今後の社会はますますグローバル化していきます。SDGsに関する知識を身につけ、世界規模の課題に取り組むことは、将来のグローバリゼーションの時代において不可欠な基礎教養と言えます。


🌱自分の進路を考えるきっかけにもなる
SDGsは2030年までに達成することを目指しています。SDGsに関わることは、地球社会の未来に対する観察力を提供します。この取り組みは、生徒自身の進路選択やキャリアにも関連しています。SDGsを学ぶことが進路を決定づける直接的な要因というよりも、自分自身の将来について考えるきっかけとなる重要な要素です。SDGsを学ぶことは、自分の今後の生き方を考えるための大きな意義を持っています。

>>人事採用との関連が深いSDGs…
SDGsは企業の人事採用にも深く関わっています。
特に関係が深い目標は下記の4つです。

【人事・採用との関係が深い4つの目標】
目標 3:すべての人に健康と福祉を
目標 5:ジェンダー平等を実現しよう
目標 8:働きがいも経済成長も
目標10:人や国の不平等をなくそう

目標 3🌏すべての人に健康と福祉を
企業はすべての従業員が心身の健康を保つために配慮しなければなりません。
労働基準法を超える残業を行わせていないか、休日や有休休暇取得による適度な休息を提供できているかなど、さまざまな視点から気を配ることが必要です。
健康増進のためには、健康や福祉に関する福利厚生を企業独自で導入する方法もあります。
【例】
・有給休暇を時間単位で取得可能にする
・健康診断や人間ドックの費用負担
・インフルエンザやコロナウイルスのワクチン費用負担
・フィットネスクラブの費用負担
・社内窓口の設置や企業専任カウンセラーの配置
・社員食堂の導入
など働く社員の方の意見やニーズ、予算などを考慮しながら導入を検討するのもおすすめです。

目標5🧑‍🤝‍🧑ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等の実現も企業が取り組むべき重要な目標です。
雇用機会や賃金、その他の待遇において性別を理由にした格差をなくす、セクハラを是正するなどの取り組みが挙げられます。
企業としては、組織全体の風潮や社員の価値観を根本的に変える工夫が必要です。リーダー層や人事部門だけでなく、全社員の理解を深かめるためにも会社全体で取り組む姿勢が必要となります。
労働施策総合推進法では、求人票における性別や年齢の制限を禁止しています。
例えば「50歳以下の男性限定」や「女性のみの応募可能」のような記載は認められません。
特定の層にアプローチしたい場合は、対象となる方々が「入社したい!」と思えるような記載や別のアプローチ方法が必要になります。

目標8👷‍♀️働きがいも経済成長も
目標8の「働きがいも経済成長も」は、人事採用と関りが深い目標です。
人事部門は、組織の職場環境を整備するための重要な役割を担っています。
最も関係が深い業務のひとつが、人事評価制度の導入・運用です。
自分のがんばりやスキルなどが正確に評価され、待遇とも連動することで、社員は働きがいを実感できるようになるでしょう。

目標 10🫶 人や国の不平等をなくそう
企業では賃金や待遇などの取り扱いについて、社員間の不平等をなくすための取り組みが必要です。
企業における人・国の不平等をなくす取り組みは以下のようなことが可能です。
・男女の均等な採用や昇給・昇格
・雇用形態による待遇格差是正
・外国人労働者と日本人労働者の待遇格差是正
・障碍者雇用の促進

>>まとめ
SDGsは、「持続可能な開発目標」を意味し、国連に加盟している全193ヵ国が2030年までに達成すべき共通目標です。より良い地球環境を作るための17の目標が設定されており、企業としても、経営に組み込みながら取り組みを進める必要があります。
特に人事・採用と深く関連する目標は、「すべての人に健康と福祉を」「ジェンダー平等を実現しよう」「働きがいも経済成長も」「人や国の不平等をなくそう」の4つです。これは高卒採用にもおおきく関わってくる部分でもあります。一つずつ出来ることから進めて達成できるように行っていきましょう。

株式会社DANDLでは、高校生向けの企業紹介誌「COURSE」の発刊や、高校で開催される「合同企業説明会」などのサポートを提供しております。今後、高校生の新卒採用を検討されている企業様や、求人募集は行っているものの採用に繋がっていない企業様のお手伝いをさせていただければ幸いです。
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