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はじめに
文部科学省によると、通信制高校は289校（2024年5月時点、前年度比15校増）で、生徒数は26万4974人（同5万7437人増）と大幅に増加しています。現在では、アイドルの育成やeスポーツなどの多彩なカリキュラムを用意する通信制高校もあり、近年、人気を集めている通信制高校ですが、中には一昔前の通信制高校のイメージを持った方も少なくありません。今回は、通信制高校の現状についてご紹介します！

通信制高校とは？
高校には通信制、全日制、定時制の3つの教育課程があり、通信制高校では、教育が通信を通じて行われるため、登校回数などが全日制や定時制と異なります。しかし、卒業時に得られる高校卒業資格は同じなので、通信制高校を卒業した場合、最終学歴は「高校卒業」となります。
また、高校卒業には、全課程で3年以上の在籍が必要であり、これは学校教育法によって定められています。

広域制と狭域制
通信制高校には「広域通信制高校」と「狭域通信制高校」の２種類があり、入学できる都道府県の範囲が違います。
広域通信制高校は入学できる地域が３都道府県以上あり、私立校に多いです。キャンパスやスクーリング会場を複数用意し、全国から生徒を募集している学校もあります。
一方、狭域通信制高校は入学できる地域が「学校のある県」と「隣接する1都道府県程度」に限られて認可されます。基本的に公立高校が該当することが多いですが、近年では私立高校でも狭域通信制高校として認可・開校するケースも増えています。

通信制高校の現状
通信制高校の在籍者数は、令和5年度時点で26万4974人となっています。これは、令和1年度の17万5628人から約1.5倍増加しており、通信制高校の人気の高さがうかがえます。一方、全日制・定時制高校の在籍者数は、令和5年度時点で290万9703人と、令和1年度の315万9016人から減少傾向にあります。

また、就職率においても、全日制・定時制高校が14.5%に対し、通信制高校は19.3%と、就職する生徒の割合が高くなっています。

ただし、通信制高校の在籍生徒数約26.5万人のうち、中学校を卒業して通信制高校に入学した人は約5.6万人にとどまっています。これは、通信制高校の生徒の入学経路が中学卒業後の入学だけではなく、他の高校からの転入・編入や、高校中退後の「学び直し」など、多様な背景を持つ学生が在籍していることを示しています。

在校生の年齢層としては、15歳~19歳までが91%を占めており、30歳以上は2%程度と、学齢期の学生が大多数を占めています。
※出典：【学校基本調査】

通信制高校の卒業後の状況
生徒の卒業後の状況としては学校ごとに差はありますが、全体として通信制高校の中退率（5.4％）は、全日制（1.0%）に比べて高い傾向にあります。また就職や進学等の進路が決まらないまま卒業する割合も、非常に高くなっています。（通信制37.1％、全日制4.8％）
※出典：認定NPO法人育て上げネットが運営する調査研究：増加する通信制の高校生とその進路

まとめ
今回は通信制高校の現状について紹介しました。
高卒採用に関して全日制をターゲットにしている企業がほとんどかと思いますが、今後、近年生徒数が増加している通信制高校にも目を向ける必要性が出てくるかもしれません。
株式会社DANDLでは通信制高校でも企業説明会や企業紹介冊子を配布しサポートを実施しています。
以下、参考になれば幸いでございます。

株式会社DANDLでは、高校生向けの企業紹介誌「COURSE」の発刊や、高校での「企業説明会」などのサポートを提供しております。今後高校生の新卒採用を検討されている企業様や、求人募集は行っているものの採用に繋がっていない企業様のお手伝いをさせていただければ幸いです。
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